カテゴリ:本のこと( 24 )

新版 指輪物語〈3〉旅の仲間 下1
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien 瀬田 貞二 田中 明子 / 評論社

裂け谷~雪のカラズラス~モリアのバーリンのお墓まで。
映画でもこの通りの展開が描かれているけど、これだけで文庫1冊分(新版)とはなにごと!と思うかも?
原作では、裂け谷<の部分がとてもとーっても長いのだ。

フロドが目覚めてから、エルロンドの会議までに宴会があるし、会議そのものも、ビルボがお腹をすかせてしまうほど長~い。
中つ国の歴史やら指輪の由来など、様々なことがここで語られる。読者にとってもいろいろなことが明らかになる重要な部分だけど、情報量が多いし固有名詞もいっぱいでたいへん!
このへんのことは映画ではオープニングで語られていて、とってもわかりやすくて素晴らしい。
(ああ、私、原作を読んだだけじゃあんまりわかってなかったなぁ^^;)

旅の仲間の出発が決まったあとも、エルロンドが斥候を出したりしていて、なんだかんだと数ヶ月も滞在している。裂け谷って、きっとほんとに良いところなんだろうなぁ。
指輪物語の中でも、行ってみたいところベスト5には入るね、きっと。
映画でも素晴らしい景色だったけど、ぜいたくを言うなら、もっとエルフが意味もなくうろうろしてたり、歌を歌ったりしてるとこを見たかったなぁ。それを見て、サムが大喜びなところとかも♪

裂け谷を出発してからは、映画では多少のアレンジが追加されているものの、大筋は同じ。
雪山のカラズラスなんかは、映像で見るとたいへんさがよくわかったな。
ここ、原作ではエルフのレゴラスが飄々としていて好きー。映画でもよく見ると、レゴラスだけ苦労せずに歩いているのがわかるのは、さすが。要チェック!

原作を読んでいて頭に浮かんでくるのは、美しいモリアの秘密の扉
本にも挿絵がついてるけど、映画では月光を受けてキラキラと、きれいだったなぁ。
「水中の監視者は、かなり恐かったけど。
思えば、このあたりって旅の仲間9人がそろってる貴重な旅程。
灰色のガンダルフが良い味を出してて、お気に入り。秘密の扉が開かなくてイライラしたり、道に迷って密かに困ってたり、ピピンにガミガミ怒ったり、そんなガンダルフが大好きだ~。

(旅の仲間 下2へつづく)
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by mie_tohno | 2005-01-26 20:05 | 本のこと | Comments(0)

狂骨の夢 京極 夏彦 / 講談社

京極堂シリーズ第3弾。ええもう、あいかわらずぶ厚いので、手が痛くって。
え、感想? …ほねほねガイコッツなお話でした。おわり。(←おい!)

今回は、なかなか京極堂が登場しないので、ちょっと淋しかったなぁ。まぁ、初めのほうで出ていたとしても、古本屋で本を読んだり、うんちく述べたりしてるだけなんだろうけど。
キャラも多くなってきたので、京極堂は終わりのほうでおいしいとこだけさらってゆく人になるんであろうか。
探偵役(憑物落としだけど)だから、そういうもんかもしれないけど、知らないで読んだら、いったお誰が事件を解決してくれるのか、わかんないような気もする。…そんな人は、いないか。
ちなみに今回のうんちく大会は、「神様と宗教と夢について」かな。ちょっと難しかったっす。

新しくメインキャラとして登場しているのが、伊佐間と降旗。
釣り堀屋の伊佐間は、前作にもちょろっと話に出てたのかな。あんまり覚えてないけど。
この人、最初のほうでモテてるような気がした(笑)ので、なかなか格好良いのかなと思ったけど、それほどでもないのかしらん? かなり年寄りくさいらしい。
どういう人かいまいちよくわからんけど、そもそもそういう、瓢箪鯰のような人らしい。
それだけに、他の強烈なキャラに比べるとインパクトが薄いかな。今後に期待!?
…しかし、「瓢箪鯰」ってなんだろね。ひょうたんでなまずを押さえるなんて、あんまり想像できんのだが。(余談)

元精神分析医の降旗は、関口と同類っぽいんだけど、ちょっと違うらしい。どうもフロイトに取り憑かれていて、人を分析せずにはいられないらしい。大丈夫かなぁ、この人も。
そういえば今回、関口さんは語り部じゃなくなって、事件に巻き込まれてお気の毒、ってかんじに。…まぁ、いつもそうなんだけど^^;

いつにも増してはじけまくってるのが、自称探偵の榎木津
榎木津、恐いものなし! 榎木津、やりたい放題!
榎木津、最強ーー!!(もう、むちゃくちゃ)

ストーリーのほうはとにかく、京極堂が説明してくれるまで、いったいどんな事件なのかさえ、ちっともわからない。
なんか骸骨やら骨やらゴロゴロしてて。何が現実で何が夢なのかもわかんないし。
それが京極堂によって、つながりが解き明かされ、それぞれが現実味を増してゆく。
謎の解明は、単に犯人当てではなくて、それ自体がひとつの物語となっている。
やっぱ面白いよねー、これ。
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by mie_tohno | 2005-01-22 19:55 | 本のこと | Comments(0)
ドールの子―グイン・サーガ(95) 栗本 薫 / 早川書房

「グインは、グインはどうなったのーーーーっ!!」という、おおかたの読者の悲痛な叫びを裏切って(やっぱりね)、ケイロニア&パロ&ゴーラのみなさん編。

いちばん平和なのは、ケイロニア
オクタヴィアさんが妙に冷めてて笑える。(いや、笑い事じゃないけど)
マリウス、すっかり悪者になっちゃってるなぁ…。しかたないけど。私も、あれは奥さんにあんまりなしうちと思ったよ。でも、たくましく生きていきそうです、オクタヴィアさんは。マリニアちゃんもいるしねー。あとは、グインはいずこ!…ってのが、読者の気持ちを代弁してます。

パロは、一番いろいろあったのでたいへんですな。
ヴァレリウスが一人で大変みたいに見えるけど(笑) この人も(それなりにだけど)元気そうで、すぐに後追いするんじゃないかと心配だったけど、よかったよかった。(←結構好き)
根が真面目なので、やることがあるうちは死ねないってことなんだろうけど。
ここでもマリウス、かたなしです。彼は生まれを間違ったとしか思えないので、同情の余地はあるんだけど、まわりが迷惑しまくってるもんなぁ^^;
あと、アドリアン元気で良かった!すっかり忘れてたよ!(おい)

ゴーラは、ますますすさんでいくなー。
なんかもうイシュト、ほとんど病気の人みたいなんだけど。悲しいったら。このままだと、カメロンは胃に穴が開きそうだし(そんなんですまないか)、ゴーラは行く末が非常に心配…。
あとアムネリスにはつくづく同情するよ。身近で悲しんでくれる人も誰もいなくて。
というか死んでるよね、家族みんな。薄幸すぎ…。
ドリアン王子も可哀想だけど、今のところ何もわからない赤ちゃんなのが救いかも。
物心つくようになる頃に、もう少しましな環境になってると良いけど。
ああそれにしてもイシュト、やっぱりこのまま堕ちてゆくのか…。もっとも、改心(?)して幸せな家庭を築くイシュト、というのもさっぱり想像できないんだけどね。…わあん。

あれもこれもみんな、たすけてグイン!(←ドラえもんを呼ぶのび太の心境)
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by mie_tohno | 2004-12-29 11:02 | 本のこと | Comments(0)
永遠への飛翔―グイン・サーガ(94) 栗本 薫 / 早川書房

私にとって、久しぶりのグイン本編
半年くらい読むのが止まってただけなんだけど、ずいぶん何冊も出ちゃってるなぁ。

今回のテーマは、星船!宇宙!コンピュータ! …いやぁ、SFだなぁ^^;
SF好きだから楽しかった。このまま行っちゃえ、グイン! 無限の宇宙へGOーー!!
それだと、「グイン・サーガ 完」(爆) …って、それじゃ困るんだけど。
グインの故郷のこと、もっと知りたい~。このままだと、ひょっとしたら最後までこれ以上は明かされない気もするよ…。よくがまんできるよなぁ、グインって。
私なら、目先の好奇心に負けて、うっかり地球を捨てそうだ。(おい)

宿敵アモンとの決着の回でもある。
しかし、アモンって意外とイメージ薄いんだよね。そんなに強そうに見えないというか。
異質すぎるのかなぁ。すごいやっかいな生物らしいんだけど。
それより、見た目のせいかもしれない。いちおう、美少年?!

いちばん可哀想だったのは、星船さん。(合掌)
本人(?)いわく、感情は無いそうだけど、ずーっとずーっと、ご主人様のこと待ってたのに…。
登場人物が極端に少ないせいか、コンピュータにも人格を感じてしまうよねぇ。

相変わらず、とっても続きが気になるところで、次回へ。
まぁ、もう出てるわけだから、早く読もうっと。
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by mie_tohno | 2004-12-17 21:09 | 本のこと | Comments(0)
初恋 栗本 薫 / 早川書房
実はわたし、グイン・サーガを読むひとなんです(爆)
だけど、今まで読んだぶんの感想をぜんぶ書くと膨大になってしまうし、…なにより覚えてるわけないって。
なので、トートツだけど、最近読んだ「外伝19」から。

本編中の重要人物、アルド・ナリスの若かりし頃の物語。
いや、本編でも若いけど…。ナリス、青春時代!(笑)のお話。
初々しくて(彼なりに)元気なナリスが書けて、作者がうれしそうだなぁというのが、最初の感想。なんだかクールなコメントだけど、私、それでもイシュトのファンだもんー。

だけど、別にナリスは嫌いじゃない。複雑な内面を持つ、魅力的な人物だと思う。美形だし!
とても特殊な境遇の人とはいえ、まったく理解できないわけじゃない。淋しい人で、むしろ、その孤独にも共感できるところがある気がする。ただ、一点だけ、どうしてもひっかかることがあってね。ずっと、どうしても許せないと思ってて。アムブラのこと…。
リギアやヴァレリウスのこともあるしねぇ。まぁ、ヴァレリウスは自業自得のところもあるんだけども。私、ヴァレちゃん、結構好きだから。

そんなふうに、自分に心を寄せる人たちにすら、ナリスが心を開かないのはなぜなのか。
その原点が描かれている。(ああ、やっと外伝の話になった)
「誰も本当の自分をわかろうとしてくれない。」
うん、ナリスの気持ちもわかるんだけどねぇ…。(なんていうと、本人は怒りそう)
でもそういう孤独って、彼だけの特殊事情とは限らないんじゃないかな。誰しも少しはそういうところがあって、それでもあきらめずに気持ちのやりとりをしてるんじゃない?
だけど彼は、早々にそれをあきらめてしまった。特殊な境遇ゆえにだけど。
それではなんだか、将来のリンダも可哀想だよ…。

そうそう、リンダ可愛い~! まだお子様ですが。おしゃまで、なんて健やかなんだー。
やっぱり、同じ王家でも、ナリスとはあまりにも境遇が違うんでしょうね。(しみじみ)
あと、私の中で、一番株が上がったのは、フェリシア夫人!
本編ではあんまりどういう人かわからなくて、お色気たっぷり年増オバサン、みたいに思ってたんだけど。(←めちゃひどい言われよう) 意外と好感の持てる面白い人だったー。ごめん。

次は本編へGO! かなり置いていかれてるので、「永遠への飛翔」から。
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by mie_tohno | 2004-11-03 14:43 | 本のこと | Comments(0)
鳩笛草 宮部 みゆき / 光文社

宮部みゆき
って作家さんは、前々から気にはなってたんだけど、やっと読む機会が。
ほんとは「クロスファイア」を読もうと思ったら、帯のところに”「鳩笛草」に入ってる「燔祭」を先に読むべし”との作者のお言葉があったので、素直にそうした私(笑)
この本は、特殊な「能力」を持った人が登場する、3作の短編集となっている。

◇朽ちてゆくまで◇
子供の頃に事故で両親を亡くし、自分もそれまでの記憶がない女性の話。
祖母の死をきっかけに、記憶を失う前に持っていた能力に気づきはじめる…。
「能力」ゆえの苦悩。もし特別な力を持った子供が生まれたなら、家族はどう思うのか?
両親も祖母もすでに亡くなっているのだけど、話が進むにつれ、この人たちの生前の思いが伝わってくるのが感動的。

◇燔祭◇
「クロスファイア」のプロローグ的な話。(らしい)
事件で妹を亡くした主人公の前に、パイロキネシス(発火能力)を持つ女性が現われる…。
孤独で、一見クールな中に激しさを秘めているような、淳子さんが印象的。
話は短くて、余韻を残したまま終わる。まだ読んでない「クロスファイア」が楽しみ。

◇鳩笛草◇
3つの中で一番長い話なので、読みごたえがあった。
心を読む能力を持つ女性の話で、「能力がなくなるとどうなるか」が主題となっている。
主人公は刑事で、あだなが「ポンちゃん」というのが、なんか気に入った。
まわりの刑事さん達にもなかなか愛されてるし、彼女は幸せに生きられるといいなぁ。


3作品とも、とっても読みやすかった~!
ところでこれって、ミステリなの?(あんまりそうは見えない)
「超能力もの」ってことでSFぽい面もあるけど、メインとして描かれているのは人間心理。
まー、面白いから、ジャンルなんてなんでもいいんだけど。
早く「クロスファイア」を読まなくっちゃ。
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by mie_tohno | 2004-10-26 19:57 | 本のこと | Comments(2)
新版 指輪物語〈2〉旅の仲間 上2
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien 瀬田 貞二 田中 明子 / 評論社

ホビットたちの苦難の旅が(2巻目にして、ようやく)本格的にはじまる。
古森~トム・ボンバディルの家~塚山丘陵~ブリー村~風見が丘~ブルイネンの浅瀬までの、結構長い道のり。
映画では前3つは思い切って省略されちゃったので、原作にしかないこの部分、じっくりと味わいたい。(古森の柳じじいは、あとで別の場所で登場したけどね)

トム・ボンバディルは人気も高いし私も好きだから、映画に登場しなかったのは淋しかったな。とはいえ、トムもゴールドベリも、人間離れしたとってもファンタジックな外見なうえに、歌ってばかり♪ 実際に映像になってるのを想像しにくいなぁ。
ま、それは私の想像力が足りないせいで(どうも、なんかいっちゃってるへんなおじいさんになってしまう)、映画でカットされたのは時間が足りないせいだろうけどね。

塚山丘陵の不気味な雰囲気も、映画で見てみたかったなぁ。それにここは、フロドががんばるところだし。でも、あのピンチな場面で突然歌い出すのは、映像だとおまぬけか…?
ブリー村で、ついにアラゴルン登場~!
このへんは映画もだいたい同じなので、頭の中はすっかりあのアラゴルン。
最初に読んだときは「なんだかアヤシイ大男」なんて思っていたのに、大違い(笑)

風見が丘は、映画はほんとにうまく表現してたなぁと思う。指輪をはめたときに見えるナズグルの姿は、秀逸。アラゴルンも格好良すぎ。おかげで原作を読むのが楽しいったら。
最初に読んだときなんて、フロドが刺されたことすら、よくわかってなかった私…^^;

ブルイネンの浅瀬は、映画ではアルウェンの見せ場だったけど、原作は違うんだよね。
フロド、ひとりでがんばります! 塚山丘陵といい、フロドのがんばるシーンが省かれてなかったら、映画を見た人に「フロドよわよわ~」なんて言わせないのに~。
グロールフィンデルも見たかったなぁ。レゴラスよりもさらに「正統派エルフ!」って感じの美形じゃないと、納得しないと思うけど☆      (旅の仲間 下1へつづく)
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by mie_tohno | 2004-09-19 16:03 | 本のこと | Comments(0)

魍魎の匣 京極 夏彦 / 講談社

※犯人などの重要なネタバレはしないけど、キャラやおおまかなストーリーについてのネタバレはあるので注意!

文庫になっても、ちょーぶ厚い!ので有名な(笑)、京極堂ミステリ第2弾。
1作目を読む前、こんな厚い本最後まで読めるかなぁ~、なんて思っていたのは遠い昔。
手にしたときは、さすがに「げっ!やはり前のよりぶ厚い!」と思ったけど、すぐに「ああでも、こんなにいっぱい読んでいられるのね…」と思ってしまった。(やばい)
とうとう、「ああ、今日は1センチくらいまでいったわ」なんて、進み具合を厚みで思うようになっちゃって。ほんと、活字中毒者のための本みたいだよねぇ。(正確には京極堂中毒)

初めの5ミリくらいは、また例のうんちく大会があるだろうと思っていたのに、意外にもガタイのいい刑事、木場修の思い出話から。そうきたかー!(笑)
体は頑強だけど、ココロはナイーブ?なのね、刑事さん。まわりの誰にもそう思ってもらえてないのが、かわいそう…。でもって、木場刑事の好きな女優さんていうのが、もうもう!(笑) 誰がモデルなのか、わかるひとは読めば一発でわかるので内緒にしとくけど、気づいてからずっと、頭の中で某女優さんの顔に変換されちゃって、大変です(爆)

京極堂のうんちく大会は、あとでたっぷりちゃーんとあるので、うんちくファンもご心配なく。(なにそれ) 「占い師と霊能者と超能力者の違いについて」がツボだったなぁ。
なるほど、そうだったんだぁー。(←すっかりはめられている)

ちっとも頼りにならない語り部の関口は、あいかわらずよろよろ。
でも、なにかっていうと気絶してた前作よりは、ましか。
もうちょっとしっかりしてほしい気もするけど、これはこれで彼の味なのだよ。(達観)

超能力探偵の榎木津は、なんにもしてなくても、なんだか一番幸せそう。
木場刑事のことなんて、めちゃめちゃに言ってるしなぁ。
(ただし、彼はある意味、誰にたいしてもボロクソ^^;)

で、肝心のストーリーと謎解きについて。なんかもう、どうでもいいやって言ったら語弊があるんだけど、そんな気分。だって、面白いのはわかってるんだから。
ミステリとしてありなのかなんてことも、どうだっていい気がしてきた。
この先どうなるんだろうワクワク感と、謎解明の楽しさは十分味わえるし。
とにかくこの物語世界に長くひたっていられるのが幸せになってしまったら、もう中毒。
そして、シリーズはまだまだ続く。(はー、しあわせ)←だめだこりゃ
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by mie_tohno | 2004-09-09 20:27 | 本のこと | Comments(0)
新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien 瀬田 貞二 田中 明子 / 評論社

すべてのはじまり、旅立ちの章
っていうか、実際には本格的な旅立ちまでは行ってないんだけど^^;
登場人物は、ほとんどホビットたちと、魔法使いガンダルフだけ。
(あと、エルフと黒の乗り手がちょびっと)
映画ロード・オブ・ザ・リングでは、ほとんど省略されている、長い長~い旅立ちまでのお話。ブランディワイン川の渡しを渡ったところの堀窪(映画にはないフロドの新居)までで、まだブリー村にも着いてない。

初めて読むときは、最初のホビットについての解説部分を後回しにしたほうが読みやすいと、よく言われている。だけど、私がこの部分を読むのは3回目。ホビットの暮らしもだいたいわかってるし、映画の美しいホビット庄を思い出しながら読むと、とっても趣深い。
(ああ、平和なシャイアよ!)

最初に読んだときは、ちっとも旅立たなくてイライラしたりもしたけど、もう結末を知っている身としては…、急ぐ旅じゃないもんね。闇の影響もまだそれほど感じられない、ホビットたちののんびりした旅を、じっくりゆっくり楽しみたい。
映画にはなかったフロド&サム&ピピンの3人旅のとこなんて、とくに微笑ましい♪
お風呂シーンも、映画の顔を思い浮かべちゃうと、もうサイコー!
茸を「ぜんぶ自分のだ!」と言いつつわけている、フロドにも(笑)

なによりも、映画ではあまり描かれなかった、メリー&ピピンとフロドの友情に感動!
彼らがフロドと一緒に旅立った、本当のいきさつ。
フロドのことを大切に思っていたのは、サムだけじゃないんだよね!
あと、でぶちゃんのボルジャーのこともお忘れなく。(旅の仲間 上2へつづく)
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by mie_tohno | 2004-08-29 15:34 | 本のこと | Comments(0)
ホビットの冒険〈上〉
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien 瀬田 貞二 / 岩波書店
ISBN : 4001140586



ホビットの冒険〈下〉
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien 瀬田 貞二 / 岩波書店
ISBN : 4001140594



ロード・オブ・ザ・リングの原作である、「指輪物語」の少し前のお話。
映画で、中つ国ワールドの深淵をのぞき見てしまった人には、大長編「指輪物語」に挑む前に、まずはこの本を読むのがいいと思う。

主人公は、映画にも登場したホビットのビルボだし、魔法使いのガンダルフも活躍。
ドワーフのギムリの父グローインも出てるし、闇の森のエルフ王スランドィルは、レゴラスのとーちゃんだし。フロドの剣つらぬき丸(スティング)や、ガンダルフの剣(グラムドリング)などの由来もわかる。
なによりこの物語は、映画でビルボが執筆していた「ホビット~ゆきて帰りし物語~」
そのもの、なんだから。

戦争と時代の変わり目を描き、全編に寂寥感が漂う「指輪物語」とくらべて、「ホビットの冒険」は、純粋に冒険物語として楽しめる。
映画ではなんとなく淋しげだったエルフ達も、まだまだ元気に歌っていてほほえましい。
それになんといっても、冒険を通して成長していくビルボが、とっても魅力的。
これを読んだらきっと、ビルボのことが好きになる!(たぶん)
ガンダルフも、あいかわらず怒りっぽくて、ナイス~(笑)

子供向けなので、ひらがなの多いですます調で、慣れないとちょっと読みづらいかも。
ただ、「指輪物語」もですます調なので、その点は慣れておくべし!
児童書とはいえ、戦を目のあたりにしたビルボのセリフには、戦争経験のあるトールキン教授の思いがこめられているんだと思う。
「ああ、やりきれない!」
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by mie_tohno | 2004-07-29 19:31 | 本のこと | Comments(0)

グルメ(名古屋)・旅行・ゲーム・アニメ・映画などなど


by mie_tohno