ホビットの冒険/J.R.R.トールキン

ホビットの冒険〈上〉
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien 瀬田 貞二 / 岩波書店
ISBN : 4001140586



ホビットの冒険〈下〉
J.R.R. トールキン J.R.R. Tolkien 瀬田 貞二 / 岩波書店
ISBN : 4001140594



ロード・オブ・ザ・リングの原作である、「指輪物語」の少し前のお話。
映画で、中つ国ワールドの深淵をのぞき見てしまった人には、大長編「指輪物語」に挑む前に、まずはこの本を読むのがいいと思う。

主人公は、映画にも登場したホビットのビルボだし、魔法使いのガンダルフも活躍。
ドワーフのギムリの父グローインも出てるし、闇の森のエルフ王スランドィルは、レゴラスのとーちゃんだし。フロドの剣つらぬき丸(スティング)や、ガンダルフの剣(グラムドリング)などの由来もわかる。
なによりこの物語は、映画でビルボが執筆していた「ホビット~ゆきて帰りし物語~」
そのもの、なんだから。

戦争と時代の変わり目を描き、全編に寂寥感が漂う「指輪物語」とくらべて、「ホビットの冒険」は、純粋に冒険物語として楽しめる。
映画ではなんとなく淋しげだったエルフ達も、まだまだ元気に歌っていてほほえましい。
それになんといっても、冒険を通して成長していくビルボが、とっても魅力的。
これを読んだらきっと、ビルボのことが好きになる!(たぶん)
ガンダルフも、あいかわらず怒りっぽくて、ナイス~(笑)

子供向けなので、ひらがなの多いですます調で、慣れないとちょっと読みづらいかも。
ただ、「指輪物語」もですます調なので、その点は慣れておくべし!
児童書とはいえ、戦を目のあたりにしたビルボのセリフには、戦争経験のあるトールキン教授の思いがこめられているんだと思う。
「ああ、やりきれない!」
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by mie_tohno | 2004-07-29 19:31 | 本のこと | Comments(0)